図解
図解:問いを6ステップで読みとく流れ(自動生成)
遠くからでも見分けやすく、世界で色の意味を決めてあるから。
道路の信号は、赤・黄・青の3つの色でできています。どうしてこの3色なのでしょうか。
いちばん大切なのは「赤」です。赤い光は遠くからでもよく目立ち、きりや雨の日でも見えやすい色です。だから「止まれ」という、いちばん大事な合図に使われています。
「黄」は「もうすぐ変わるよ、気をつけて」という合図です。赤の次に目立つ色なので、注意をうながすのにぴったりです。「青」は「進んでよい」という合図に使われます。
じつは、青信号の光をよく見ると、少し緑色に見えます。日本でも昔は、決まりの中で「緑色の信号」と呼んでいました。
でも人々は、色の三原色である「赤・青・黄」に合わせたほうがおぼえやすいので、だんだん「青信号」と呼ぶようになりました。今では決まりの上でも「青」と呼んでいます。
この赤・黄・青の意味は、日本だけでなく世界の多くの国で同じように決められています。だから外国へ行っても、信号の色を見れば進んでよいか止まるかがわかるのですね。色は字よりも早く目に入るので、字がまだ読めない小さな子どもにも、意味がすばやく伝わるという良さもあります。
信号の赤・黄・青(緑)という配色は、単なる慣習ではなく国際的な取り決めに支えられている。色は光の中でも意味を伝えやすく、赤は波長が長く散乱しにくいため遠くまで届き、霧や雨でも視認性が高い。だから世界共通で『止まれ』に割り当てられた。日本で最初の自動信号機が東京・日比谷に設置されたのは1930年のこと。当初、法令では『緑色信号』と表記されていたが、人々のあいだでは色の三原色(赤・青・黄)に対応させたほうが分かりやすいという理由から『青信号』の呼び名が定着していった。やがて法令の側も『青色の灯火』と改められ、呼称と規定が一致する。実際の灯火も改良が進み、1973年以降は『できるだけ青色に近い緑』が採用された。緑を『青』と呼ぶのは、青菜や青りんごのように緑を青と表現してきた日本語の伝統とも響き合っている。
仕組みの科学
信号に赤・黄・青(緑)が選ばれた背景には、色の見えやすさという物理的な理由がある。可視光のうち赤はもっとも波長が長く、空気中の粒子で散乱しにくいため遠くまで届きやすい。霧や雨のように視界が悪い条件でも減衰しにくく、遠距離から確実に認識できる。この性質が『止まれ』という最重要の合図に赤が使われる理由だ。黄は赤に次いで視認性が高く、光として非常に目立つため『注意・まもなく変化』の合図に適する。青(緑)は赤や黄と十分に区別でき、心理的にも安全・安心を連想させることから『進んでよい』に割り当てられた。重要なのは、これら三色が互いに見分けやすい組み合わせだという点である。色の三原色に近い赤・青・黄を選ぶことで、色覚に配慮しつつ最小限の色数で明確に意味を伝えられる。近年はLED化により発色が鮮やかになり、青信号はより青みの強い緑色で表示されるようになった。少ない色で誤解なく合図を伝える——信号機は色彩設計の合理性が凝縮された装置なのだ。
歴史と発見
日本で最初の自動交通信号機が設置されたのは1930年(昭和5年)、東京・日比谷の交差点だった。当初、これを紹介する新聞などでは灯火の色が『赤・黄・青』と伝えられたが、法令上の正式な表記は『緑色信号』だった。ところが人々のあいだでは、色の三原色である赤・青・黄に対応させたほうが直感的で覚えやすいという理由から、『青信号』という呼び名が急速に広まっていく。呼称と法令がずれた状態がしばらく続いたのち、法令の側も実態に合わせて『青色の灯火』と改められ、両者が一致した。灯火そのものの色も改良が重ねられ、1973年(昭和48年)以降は『できるだけ青色に近い緑色』の灯火が採用されるようになる。こうして『緑なのに青と呼ぶ』という一見ちぐはぐな状況は、法令・技術・言葉の慣習が歩み寄る形で落ち着いた。青々とした野菜を『青菜』と呼ぶように、緑を青と表現してきた日本語の習慣も、この呼び名がすんなり受け入れられた土壌になったといえる。大阪府警などの解説でも、この呼称の由来が紹介されている。
もう一歩先
『緑を青と呼ぶ』のは、実は日本語独特の色感覚と深く結びついている。古い日本語では色を表す基本語が『赤・黒・白・青』の四つで、青は現在の青から緑までを幅広く含んでいた。青葉・青菜・青りんご・青虫といった言葉が、緑色のものを『青』と呼ぶ名残として今も残る。だから信号の緑を『青』と呼ぶのは、日本人にとってむしろ自然な表現だったといえる。一方、世界に目を向けると、信号の色の意味そのものはおおむね共通している。赤=止まれ、黄=注意、緑=進めという枠組みは国際的に整えられ、言葉や文化が違っても同じルールで運用できるようになっている。これは、色という直感的な信号を使うことで、文字を読まなくても、母語が違っても瞬時に意味が伝わるという大きな利点がある。色は文字よりも速く、直感的に危険や安全を伝えられる。だからこそ、母語や文字が違っても瞬時に意味が届くこの仕組みは、世界の道路で早くから共通化されたルールの一つになった。信号機は、物理(光の見えやすさ)・言語(色の呼び名)・国際協調(共通ルール)が交差する、身近で奥深い発明なのだ。
🌱 ためしてみよう!3択クイズ
本文をよんでこたえてみよう。タップでせいかいがでるよ。
Q1. 信号の中で、いちばん大事な『止まれ』を表す色はどれでしょう?
Q2. 青信号の光をよく見ると、何色に見えるでしょう?
青信号の光は、よく見ると少し緑色に見えます。昔は決まりの中で『緑色の信号』と呼んでいましたが、覚えやすさから『青信号』と呼ぶようになりました。
Q3. 赤・黄・青の信号の意味について、正しいのはどれでしょう?
赤は止まれ、黄は注意、青(緑)は進めという意味は、世界の多くの国で同じように決められています。だから言葉が通じない外国でも、色を見れば意味がわかります。
👤 大人のちょっとした雑学
『緑』を『青』と呼ぶのは日本語のクセ
古い日本語の色の基本語は赤・黒・白・青の四つで、青は緑まで含む広い色だった。青葉・青菜・青りんご——緑を青と呼ぶ名残は今も生きており、青信号もその延長線上にある。
赤が『止まれ』なのは物理の必然
赤は可視光でもっとも波長が長く、空気中で散乱しにくいため遠くまで届く。霧や雨でも減衰しにくいこの性質ゆえ、最重要の『止まれ』に世界共通で割り当てられた。
日本初の自動信号は1930年の日比谷
東京・日比谷に初の自動交通信号機が現れたのは1930年。当時の法令表記は『緑色信号』だったが、新聞が『青』と紹介し、呼び名が先に定着していった歴史がある。
🔬 とことん深掘り:読書ガイド
読み順ガイド(やさしい→専門)
- 色彩や光の入門書(新書系)
まず波長と色の見え方の基礎を押さえ、赤が遠くまで届く理由を理解する。 - 日本語の色名を扱った本
『青』が緑を含んでいた歴史を知り、青信号の呼称のなぞを言語の側から解く。 - 交通工学・道路標識の専門書
信号制御や視認性設計の観点から、色の選定を工学的な最適化として捉え直す。
さらに進む方向
もっと詳しく:歴史と時系列
- 1930年東京・日比谷に日本初の自動交通信号機が設置
- 設置当初法令表記は『緑色信号』・新聞などでは『青』と紹介
- その後覚えやすさから『青信号』の呼び名が定着
- のちに法令も『青色の灯火』へ改められ呼称と一致
- 1973年できるだけ青色に近い緑色の灯火を採用
- 近年LED化で発色が鮮やかになり青みが強まる
ことばのメモ
- 波長
- 光の色を決める波の長さ
- 色の三原色
- 赤・青・黄など色の基本となる色
- 視認性
- 遠くや悪天候でも見えやすいこと
- 灯火
- 信号などのともし火・あかり
- LED
- 少ない電気で明るく光る半導体の光源
よくある質問
青信号なのに、どうして緑色に見えるのですか?
なぜ『止まれ』が赤なのですか?
信号の色は外国でも同じですか?
信号の色の順番に意味はありますか?
学びのタネ
この問いに関連する本・実験・サービスのご紹介です。
家でできること
- 遠くの信号と近くの信号で、どの色がいちばん早く見分けられるか観察してみよう。
- 『青葉』『青菜』など、緑色なのに『青』とつく日本語の言葉を集めてみよう。
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出典・参考文献
- 大阪府警察青信号は緑色に見えるのに、なぜ「青」と言うのですか。 参照 2026-07-03
- 大分県(県警FAQ)青信号というのになぜ緑色の信号があるのですか。 参照 2026-07-03
- JAFなぜ信号機は赤黄緑の3色が使われているのか教えてください。 参照 2026-07-03
出典・正確性ポリシー:詳しく読む
『止まれ』を表すのは赤です。赤い光は遠くからでもよく目立ち、きりや雨の日でも見えやすいので、いちばん大事な合図に使われています。