図解
図解:問いを6ステップで読みとく流れ(自動生成)
鼻に入ったゴミを、いきおいよく外へふき飛ばして体を守る反射だから。
はくしょん! 鼻がむずむずして、思わずくしゃみが出ることがありますね。どうして、わたしたちはくしゃみをするのでしょう。
くしゃみは、鼻の中に入ってきたじゃまなものを、いきおいよく外へふき飛ばすための反射です。ほこりや花粉、ウイルスなどが鼻のおくのやわらかいかべ(鼻粘膜)にくっつくと、「へんなものが入ってきたぞ」というしんごうが脳に伝わります。すると脳は、大きく息を吸ってから一気にはき出して、そのじゃまなものを追い出そうとするのです。
厚生労働省の説明によれば、花粉が鼻に入ったときにも、体がそれをおい出そうとして、くしゃみや鼻水、鼻づまりが起こります。くしゃみは、体を守る大切なそうじ機能なのですね。
おもしろいことに、まぶしい光を見たときにくしゃみが出る人もいます。鹿児島大学の先生によると、日本人のおよそ四人に一人にこの反射があるそうです。どうしてそうなるのかは、じつはまだ研究のとちゅうで、すべてが分かっているわけではありません。
くしゃみが出そうになったら、ハンカチやそでで口と鼻をおさえましょう。まわりの人にじゃまなものを飛ばさない、やさしいマナーです。
くしゃみは、鼻の粘膜についた異物を排出するための防御反射である。ほこりや花粉、ウイルスなどが鼻粘膜を刺激すると、その情報が神経を通って脳に伝わり、反射的に強く息を吐き出して異物を吹き飛ばす。厚生労働省の資料でも、花粉が体に入るとそれを排除しようとしてくしゃみ・鼻汁・鼻づまりといった症状が起こると説明されている。いわば体に備わった自動のそうじ装置だ。興味深いのは、まぶしい光でくしゃみが出る「光くしゃみ反射」で、鹿児島大学の解説によれば日本人のおよそ二十五パーセント、四人に一人にみられるという。まぶしさを感じる光の情報が、瞳を縮める対光反射の経路の一部を通って鼻の神経を刺激し、くしゃみを引き起こすと考えられている。ただしその仕組みは医学的にすべてが解明されているわけではない。毎日何気なくしているくしゃみの裏にも、まだ謎が残されているのだ。
仕組みの科学
くしゃみは、体を守るためにそなわった反射のひとつである。鼻のおくには鼻粘膜という湿ったやわらかい膜があり、そこにほこりや花粉、細かなごみ、ウイルスなどの異物が付着すると、粘膜に張りめぐらされた神経がそれを感じとる。その刺激の情報が脳へ伝わると、脳は反射的にまず大きく息を吸いこみ、次いで一気に強く息を吐き出す。この爆発的な呼気が、鼻や口から異物を勢いよく外へ吹き飛ばすのだ。厚生労働省の資料によれば、花粉のような異物が体に入ると、それを排除しようとする反応としてくしゃみや鼻水、鼻づまりが起こる。花粉症では、この排除のしくみに免疫がかかわり、ヒスタミンという物質が放出されて症状が強く出るとされる。つまりくしゃみは、単なる生理現象ではなく、異物を体の中に入れまいとする防御の最前線なのである。同じ「異物を出す」はたらきは、のどのせきや、目に入ったごみを洗い流す涙にも共通している。わたしたちの体には、危険なものを外へ押し出すしくみが、いくつも用意されているのだ。
歴史と発見
まぶしい光を見たときにくしゃみが出る——この不思議な反射は、光くしゃみ反射と呼ばれ、古くから人々に気づかれてきた。鹿児島大学大学院医歯学総合研究科の口岩聡氏の解説によれば、この反射は日本人のおよそ四人に一人にみられ、生まれつきの性質として親から子へ伝わりやすいと考えられている。ではなぜ、光でくしゃみが出るのだろうか。解剖学的には、まぶしさの情報が、瞳の大きさを調節する対光反射の神経の通り道を伝わるうちに、その一部が鼻へつながる神経へと乗りうつり、鼻粘膜を刺激してくしゃみを引き起こすと考えられている。光の刺激が、まるで配線のとなり合わせのように、まちがって鼻への刺激として伝わってしまうというわけだ。ただし口岩氏も述べているとおり、この反射の仕組みは医学的にすべてが明らかになっているわけではない。これほど身近で、だれもが経験する体の反応の中にも、科学がまだ解ききれていない謎が残されている。あたりまえに見える現象を「どうして」と問い直すことのおもしろさが、ここにもあるのだ。
もう一歩先
くしゃみは体を守る反射だが、勢いよく飛び出すしぶきには、ほこりやウイルスがふくまれることがある。だからこそ、くしゃみをするときのマナーが大切になる。厚生労働省は、せきやくしゃみが出るときに、ハンカチやティッシュ、そでの内側で口と鼻をおおう「せきエチケット」をすすめている。まわりの人に飛沫を飛ばさないための、思いやりの習慣だ。ところで、くしゃみと似た「異物を追い出す反射」は、ほかにもたくさんある。のどに入ったものを出そうとするせき、目に入ったごみを洗い流す涙、鼻のおくがむずむずしたときの反応など、どれも体が自分を守るためにそなえたしくみだ。こうして見ると、わたしたちの体は、危険なものを外へ押し出す自動の装置をいくつも持っていることがわかる。ふだんは気にもとめない小さなくしゃみだが、その裏には、体を清潔に、安全にたもとうとするかしこいはたらきがかくれている。次にはくしょんと出たときは、体ががんばって守ってくれた合図だと思ってみるとよい。
🌱 ためしてみよう!3択クイズ
本文をよんでこたえてみよう。タップでせいかいがでるよ。
Q1. くしゃみは、おもに何のために出るのでしょう?
Q2. まぶしい光でくしゃみが出る人は、日本人のどれくらいいるでしょう?
鹿児島大学の解説によれば、まぶしい光でくしゃみが出る「光くしゃみ反射」は日本人のおよそ四人に一人にみられます。どうして起こるのかは、まだ研究のとちゅうです。
Q3. くしゃみが出そうなとき、どうするのがよいでしょう?
くしゃみのしぶきには、ほこりやウイルスがふくまれることがあります。厚生労働省がすすめる「せきエチケット」のとおり、ハンカチやそでで口と鼻をおおいましょう。
👤 大人のちょっとした雑学
四人に一人の光くしゃみ反射
まぶしい光でくしゃみが出る「光くしゃみ反射」。鹿児島大学の解説によれば、日本人のおよそ二十五パーセント、四人に一人にみられる。まぶしさの情報が、瞳を縮める対光反射の経路を通って鼻の神経を刺激すると考えられている。
仕組みはまだ謎のまま
これほど身近な光くしゃみ反射だが、その神経の仕組みは医学的にすべてが解明されているわけではない。鹿児島大学の口岩聡氏も解剖学的な推定として説明しており、なぜ光が鼻への刺激に変わるのかは、完全には分かっていない。
くしゃみは防御の最前線
厚生労働省の資料では、花粉などの異物が体に入ると、それを排除しようとしてくしゃみ・鼻水・鼻づまりが起こると説明される。くしゃみは単なる生理現象ではなく、異物を体に入れまいとする防御の最前線なのだ。
🔬 とことん深掘り:読書ガイド
読み順ガイド(やさしい→専門)
- 人体のしくみをあつかった子ども向けの図鑑
鼻や呼吸のはたらきを絵で見て、くしゃみが体を守る反射であることをつかむ。 - からだの免疫や反射をあつかった一般向けの科学書
異物を排除する免疫や神経反射のしくみを、平易な例で学ぶ。 - 神経科学や生理学をあつかった専門的な入門書
神経の伝わり方や反射のしくみなど、体の反応を支える土台へ踏み込む。
さらに進む方向
もっと詳しく:しくみのながれ
- ① 異物が入るほこり・花粉・ウイルスなどが鼻の粘膜につく
- ② 脳へ伝わる粘膜の神経が感じとり、その情報が脳に伝わる
- ③ 息をためる脳の命令で、まず大きく息を吸いこむ
- ④ くしゃみ!一気に息を吐き出し、異物を外へふき飛ばす
ことばのメモ
- 反射
- 体が考えなくても自動で起こる反応
- 鼻粘膜
- 鼻のおくにある湿ったやわらかい膜
- 異物
- 体の中に入ってきたじゃまなもの
- 光くしゃみ反射
- まぶしい光を見るとくしゃみが出る反応
- せきエチケット
- せきやくしゃみのとき口と鼻をおおうマナー
よくある質問
どうしてくしゃみが出るのですか?
まぶしい光でくしゃみが出るのはなぜですか?
くしゃみをするとき、気をつけることはありますか?
くしゃみのほかにも、体を守る反射はありますか?
学びのタネ
この問いに関連する本・実験・サービスのご紹介です。
家でできること
- くしゃみが出そうになったとき、口と鼻をハンカチやそででおおう「せきエチケット」を練習してみよう。
- くしゃみ・せき・涙など、体が異物を追い出す反射をほかにもさがして、なぜ起こるのか調べてみよう。
おとな向けに:新書・実用書
とことん深く:専門書・古典
読み放題・聴き放題
家でも教室でも、学びを深める
※ Amazonアソシエイト参加者として適格販売により収益を得ています。A8.net等の広告主から発番されるリンクは順次差し替えていきます。
出典・参考文献
- 厚生労働省花粉症の正しい知識と治療・セルフケア(一般向けQ&A) 参照 2026-07-04
- 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 神経解剖分野光を見るとくしゃみが出るのはなぜですか(神経科学の素朴な疑問) 参照 2026-07-04
出典・正確性ポリシー:詳しく読む
くしゃみは、鼻に入ったほこりや花粉、ウイルスなどのじゃまなものを、いきおいよく外へふき飛ばすための反射です。体を守る大切なそうじのはたらきなのですね。